新会社設立し介護事業へ参入  不動産販売好調、業績予想を上方修正 シノケングループ

株式会社シノケングループ(篠原英明代表取締役)は十二月三日、介護関連事業とその経営指導を主な事業とする子会社、株式会社シノケンウェルネス(本社・東京都港区、篠原英明代表取締役)を設立しました。
 同グループは十一月、介護事業に関するコンサルティング業務を主たる事業とし、「サービス付き高齢者向け住宅」等の開発企画や、既存賃貸住宅の高齢者向け賃貸住宅へのコンバージョン企画などを手がける株式会社リクロスの株式を取得、連結子会社としており、同グループの主力事業である不動産関連事業と介護関連事業との融合により、更なるグループシナジーの追求をめざすとしています。今後、新たに介護関連事業の事業会社を設立する方針で、シノケンウェルネスが介護事業を統括していくことを想定しています。
 また、同グループは、八月に発表した平成二十四年十二月期通期連結業績予想について、利益面で当初予想を上回る見込みとなったため、業績予想を上方修正すると発表しました。
 修正の主な要因としては、①フロービジネスである不動産販売事業について、既にアパート販売事業において前年実績を大幅に上回る販売実績を達成していることに加え、第4四半期における販売状況もアパート、マンションとも好調を維持している②ストックビジネスデある不動産賃貸管理事業、金融・保証関連事業等についても、管理戸数の増大に伴い、安定収益の確保が一層推進されている③業績好調のため、金融機関からの借入の調達コストが低減することにより営業外収支が向上している―ことを挙げています。修正後の業績予想は次の通り(カッコ内は前回予想との増減額)。

▽売上高/二百三十五億円(同)
▽営業利益/十八億八千万円(三億八千万円増)
▽経常利益/十五億八千万円(四億八千万円増)
▽当期純利益/十四億八千万円(五億三千万円増)