富士通九州システムズ 九州大学様向けに「ShunDesigner/DM」による情報共有サービスを構築

~多様な組織構造における包括的なコミュニティ形成と組織評価の基盤を実現~

2015年3月31日

当社は、国立大学法人九州大学大学院システム情報科学研究院および大学院システム情報科学府(研究院長、学府長:岡田 龍雄)様「高度最先端システム情報科学教育用計算機システム」の改修調達案件において、学生および教職員向けの情報共有サービスを構築しました。
日常的な交流を軸とした「System of Engagements (以下、SoE)」と、教育研究情報の蓄積を目的とした「System of Records (以下、SoR)」と呼ばれるサービスによってフロー型およびストック型の情報共有機能を提供し、お客様の教育研究効果向上の促進に貢献します。

背景と課題

大学においては、学部、委員会、研究室、あるいは共同研究グループなどの非画一的な組織が絡み合う中で、進級や異動といった人の流動が頻繁におこなわれます。九州大学様では、教育研究効果の向上を目的として、こうした複雑かつ変化の多いデータ保全に対する業務負担を軽減したうえで、学生および教職員、学内システムが相互に連動する情報システムが求められていました。
当社では、富士通株式会社のXML型データベースエンジン「Interstage Shunsaku Data Manager」と連動するWebシステム開発基盤ツール「ShunDesigner/DM」を販売し、高速に大容量データを全文検索する業務システムの開発・導入にご利用いただいています。
このたびは、大学をはじめ、官公庁、報道機関、流通業、電力会社、不動産業など多くのお客様への導入実績と、XMLという自由自在な様式でデータ構造を定義し、様々な画面テンプレートを組み合わせてデータを管理・検索できる機能性を評価していただき、導入いただきました。

導入効果

SoEは、日常的な交流という側面から、従来の教職員から学生への単方向の通知だけでなく、学生サークルにおける学生同士の交流や、学生および教職員に加えて訪問研究者や協同研究者も含めた研究室内の交流など、多様なグループでの交流を促進します。またSoRは、あらゆる教育・研究活動に関する情報の収集と蓄積を目的としたもので、組織の評価や学生のポートフォリオ等として活用できます。
ShunDesigner DM機能としては、「ShunDesigner/DM」の画面テンプレートを拡張させて、任意の利用者特性に応じたアクセス制御やメール往来と連動したファイル共有システム、学内業務システムに対するETL(Extract, Transform, Load)ツールなどがあり、本システムに求められる多様な要件に忠実に対応しています。人の流動に自動的に追従しながら、Webポータルサイトとメーリングリストの融合による包括的なコミュニティと、学内システムとの連動した組織情報の蓄積および評価の枠組みを形成し、教育研究効果向上の促進に貢献します。

ShunDesignerの特長

  1. Shunsakuと連動した高速全文検索システム
    Interstage Shunsaku Data Managerと連動し、高速な全文検索システムを構築できます。データの項目数や長さに捉われないXML形式でデータを管理するため、多種多様なデータを扱え、自由自在に拡張することも可能です。
  2. 画面テンプレートによる短期間構築
    画面テンプレート(HTMLおよび設定ファイル)を設定するだけで、プログラムレスでWebシステムを構築することができます。一度システムを構築した後でも、画面項目等が容易に変更でき、お客様のニーズに応じてシステムを拡張できます。

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