介護、保険など新分野の関連事業を拡充 シノケングループ

年度末の12月を間近に控えて、主力の投資用アパート・マンション販売を中心に各事業が順調に伸長、4期連続の増収増益を目前にしている。
 賃貸住宅に関連する事業への進出で業務を拡大する同社は、今期から介護関連事業にも参入した。同社グループの管理物件を高齢者向け住宅にコンバージョンする「楽らくプラン」や8月に完成した同社第1号のサービス付き高齢者向け賃貸住宅「寿らいふ ときわ台」は想定以上のペースで入居が進み、10月、「楽らくプラン」はビジネスモデルとして日本デザイン振興会のグッドデザイン賞を受賞した。篠原社長は「高齢者の入居は社会貢献にもなるし、当社管理物件の入居率向上にもつながる」として、今後も高齢者向け賃貸住宅の供給に力を入れる考えで、サービス付き高齢者向け賃貸住宅も近々2棟目を計画しているという。
 さらに保険の分野にも事業の枠を広げた。賃貸居住者総合保険を展開するジック少額短期保険株式会社を子会社化し、年内にはシノケングループオリジナルの保険も組成する予定。「物件オーナーや賃貸入居者へのサービス充実を図ると同時に、新たなストックビジネスの収益とする」と捉え、保険事業に取り組んでいく。