分譲マンション参入 シノケングループ

投資法マンションを手掛ける中堅不動産のシノケングループは分譲マンション事業に参入する。子供を持たない夫婦や単身世帯が増加傾向で、小型分譲マンションの需要が今後さらに伸びると判断。当面は同社の主要販売地域である首都圏を中心に分譲事業を進めるほか、九州でも需要動向を見極めた上で事業展開を視野に入れる。2013年12月期に30戸の販売を目指す。
 同社のマンション販売子会社、シノケンハーモニー(東京・港)が今月、分譲マンション事業の専門組織を新設した。土地取得から建設、販売まで手掛ける。すでに着工し、3月に完成する予定の第1号物件(東京・杉並)は一部を分譲用にする。
 シノケングループの投資用マンションは賃貸用ワンルーム(延べ床面積20~25平方メートル)が主体。これに対し、分譲マンションは1DKや2LDK(同30~50平方メートル)を中心とする方針だ。
 賃貸向け投資用マンションと分譲マンションは販路が異なる。このため、新設の専門組織が分譲マンション用の販売仲介サイトや雑誌への掲載などを進め、販路開拓に注力する。分譲マンションを投資用マンションに次ぐ事業の柱に育成する考えだ。