2期連続で過去最高益を更新、増配へ、中期目標も上方修正 シノケングループ

アパート・マンション販売事業を基幹事業に、ゼネコン事業、不動産賃貸管理事業、金融・保証関連事業、介護関連事業などその周辺事業に手広く展開しているシノケングループが快進撃を続けている。2013年12月期(連結)も前の期に比べ11・4%の増収、55・4%の営業増益、66・3%の経常増益、33・9%の純益増益と大幅増収益で4期連続増収益、2期連続過去最高益を更新。2014年12月期第1四半期も売上高114億4100万円(前年同期比39・5%増)、営業利益17億2300万円(同62・4%増)、経常利益15億9600万円(同54・5%増)、純利益10億8200万円(同36・3%増)と好スタートを切った。
事業別売上高で見ると、四半期別で過去最高の196戸(前年同期166戸)を販売したマンション販売事業が52億3500万円(前年同期比27・8%増)と伸びたほか、不動産賃貸管理事業が13億2500万円(同16・1%増)、その他の事業がLPガス供給販売事業の伸びなどで2億800万円(同16・6%増)、また、老舗ゼネコンの小川建設(東京)の買収により、今期からスタートしたゼネコン事業も18億3600万円と順調に推移した。
また、金融・保証関連事業は1億1300万円(同68・1%増)、介護関連事業は3800万円(前年同期はゼロ)とともに拡大、アパート販売事業は26億8200万円(前年同期比1・0%減)と横這いを維持して大幅増収益に寄与した。
第2四半期に入ってもマンション販売事業やゼネコン事業が好調なこと、不動産賃貸管理事業も順調に推移していることなどから、第2四半期の業績予想を当初予想に比べ、18・8%増収、53・3%の営業増益、50・0%の経常増益、44・4%の純益増益に大幅上方修正。この勢いで2014年12月期はアパート240棟(前期実績118棟)、マンション530戸(同430戸)の販売を計画、売上高350億円(前期比34・8%増)、営業利益33億円(同13・3%増)、経常利益31億円(同16・2%増)、純利益21億円(同3・6%増)と5期連続増収益で売上高は過去最高を更新、利益は3期連続で過去最高を更新する見通しだ。さらに、中期経営計画も上方修正、最終年度の2016年12月期は売上高450億円、営業利益40億円、経常利益38億円を目指している。2014年12月期の配当は1・75円増配して、年間10円としており、好業績を背景とした、更なる増配期待も高まる。
株価はPER6・8倍(今期予想1株当たり利益258円)と低倍率水準。業績から見て上昇期待しかないといえよう。

株主手帳 2014年7月号