ADMEデータベース バージョン21を発売開始 富士通九州システムズ

~臨床薬物相互作用データを追加~

当社は、2011年1月4日(火曜日)よりADMEデータベースバージョン 21を発売いたします。

医薬品開発のスピードアップが望まれる昨今、医薬品候補化合物の発見から、臨床に至るまで長期間を必要とする現状があります。このような中で、医薬品開発において重要となる、薬物代謝に関する文献が数多く発表されており、多くの文献から目的とする情報にたどり着くまでに多くの手間と時間がかかっています。ADMEデータベースには非臨床の薬物代謝を中心にデータが収載され、Webブラウザからキーワードや化学構造を入力することで、効率的に目的とする情報を探すことができます。

今回は、170件の文献から約1,300件の非臨床薬物代謝データを追加しました。さらに、72件の文献から、約250件の臨床薬物相互作用データ(*1)を追加しました。

臨床薬物相互作用データには、ヒト臨床試験において薬物を単独投与した場合と、複数の薬物を併用した場合の薬物の血中濃度(*2)の上昇率などを収載しています。主要な薬物代謝酵素であるチトクロームP450(*3)を中心に、文献から収集した臨床薬物相互作用データ(投与計画、血中濃度、消失半減期(*4)、最高血中濃度(*5))約1,140件をご利用いただけます。今回のバージョンアップにより、自社化合物との類似薬物や併用薬物に関する阻害/相互作用情報について非臨床から臨床までの情報を検索でき、ヒトの副作用評価に役立てることができるようになります。

ADMEデータベースは、クロアチアのレンディック博士(*6)が文献から収集したヒトの薬物動態関連たんぱく質・薬物の情報(*7)を中心としたデータベースです。主に製薬企業における新薬開発、及び大学教育の分野でご利用いただいています。

*1 人体に薬物を複数投与した場合の相互作用に関する情報です。

*2 薬物の効果の度合いを測る指標の一つです。

*3 体内に存在する薬物などを代謝する主要な酵素です。

*4 投与薬物が最高血中濃度に達した後、濃度低下の過程で、ある時点の濃度から半分の濃度になるまでの時間です。

*5 投与薬物が到達する血液濃度の最高値です。

*6 レンディック博士は、薬物動態分野の著名な研究者です。

*7 投与された薬物が作用発現部位に到達するまでの過程における、吸収,分布,代謝,排泄などに関連したたんぱく質情報です。

【製品名】

ADMEデータベースバージョン21

【特長】

  1. ヒトの薬物代謝酵素に特化したデータベース :
    ヒトの主要な薬物代謝酵素(チトクロームP450)を中心に、約82,000件の試験管内実験の論文データを収載しています。
  2. キーワードや構造による検索 :
    検索は、キーワード選択のみで行う方法と、複雑な条件を入力して行う方法とがあります。薬物とその代謝物に対して、部分構造や類似構造を検索することも可能です。
  3. 臨床薬物相互作用検索 :
    ADMEデータベースに収載された臨床薬物相互作用データをキーワードや構造で検索することが可能です。

【発売日】

2011年1月4日(火曜日)

【価格】

企業/国公立研究機関向け

全データベースパック:1,575,000円/年(税込)~

教育機関向け

・全データベースパック:525,000円/年(税込)~

【販売目標】

1年間に30契約を目標とします。

【ADMEデータベース紹介サイト】

http://jp.fujitsu.com/group/kyushu/services/lifescience/asp/adme-database/


【会社概要】

社名 株式会社富士通九州システムズ
代表取締役社長 川田 敏郎
設立 1981年7月20日
所在地 〒814-8589 福岡市早良区百道浜2-2-1 富士通九州R&Dセンター
資本金 3億円(富士通株式会社100%)
従業員数 1,580名

プレスリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容などは発表日現在のものです。
その後予告なしに変更されることがあります。あらかじめご了承ください。

本件に関するお問い合わせ

株式会社富士通九州システムズ
ライフ・サイエンスシステム部
電話: 092-852-3131(直通)

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