日創プロニティ 大型メガソーラー架台受注 材料に「スーパーダイマ」1800トン

日刊産業新聞

日創プロニティは29日、プラントメーカーの日揮が参画する大規模太陽光発電所(メガソーラー)の、架台加工を受注したと明らかにした。発電出力は約27メガワットで、同社が受注した案件では最大規模。架台の材料は新日本製鉄の高耐食性鋼板「スーパーダイマ」約1800トンを使用する。9月から架台を納入する予定。また、今回の案件では架台を支持する基礎用鋼管杭に対応する強度計算および架台設計を採用。ノウハウを獲得した日創プロニティは今後、新技術としてアピールしていく。
受注した案件は大分サンフラワー太陽光発電所向け架台。同発電所は日揮が100%出資するもので、日揮は国内で初めて太陽光発電事業に参画する。大分市の臨海工業地帯に日産自動車が保有する敷地約35ヘクタールを借り受け事業を行う。来年4月に運転開始、5月からは九州電力向けに売電する計画。総事業費は約80億円。
日創プロニティのメガソーラー発電所向け架台加工受注は、今回で7件目。これまではは発電規模で最大3メガワットまでだった。鋼材加工量も約1800トンと大規模になる。
今回の案件では、架台だけではなく基礎用鋼管杭を含めた、一体型の強度計算を採用。従来は基礎にコンクリートを使い、そこに架台を固定、そのための設計および強度計算を行うが、今回は基礎用鋼管杭に対応する架台の設計と強度計算を行った。石田利幸社長は「設計織り込みなど、これまでの実績が認められている。今後も加工ラインを充実させ、受注に注力していく」としている。