日創プロニティ 太陽光架台を大量受注 メガソーラー向け 耐食性鋼板100トン使用

日刊産業新聞

日創プロニティは12日、大規模太陽光発電施設(メガソーラー)向け太陽光発電用架台の加工を一括受注したと明らかにした。今後、設計及び強度計算を詰めていくが、耐食性鋼板を約100トン使用する見込み。今月末には加工を始め、5月末には納入を完了する予定。同社にとってもメガソーラー向け架台加工の大規模受注は珍しく、太陽光発電用架台製作の受注をジャンプアップさせる方針。
受注した物件は、九州ソーラーファーム1嘉麻発電所。北九州市に本社を置き、住宅設備や不動産など手掛ける芝浦グループホールディングスが建設を進める。福岡県嘉麻市に敷地約7万3000平方メートル、公称最大出力2000キロワットの太陽光発電所を建設中で、今年7月に稼働予定。太陽光パネルは7616枚設置する計画。
同社は近年、太陽光発電用架台の製作など太陽光関連の加工事業を拡大。自社で建設物の応力計算を行い、設計に反映させている。
自由度の高い架台製作が可能で、部品点数を抑制できることからコスト削減も可能。ゼネコンや太陽光発電設備設置業者などから好評を得ている。加工は嘉麻市にある山田工場で行っている。今回は地元でもあり、実績のある設計織り込み営業も奏功し、受注につながった。
石田利幸社長は「今回の受注で実績がさらに積み上がる。太陽光関連事業の営業を拡大させる」と意気込む。