連結子会社の会社更生手続開始の申立てに関するお知らせ 日本タングステン

平成25年6月10日

 

各 位

 

会 社 名 日本タングステン株式会社
代表者名 取締役社長 馬 場 信 哉
(コード番号6998 東証2部、福証)
問合せ先 取締役業務本部長 大島 正信
(TEL092-415-5500)

 

連結子会社の会社更生手続開始の申立てに関するお知らせ

 

 当社は、平成25年6月10日開催の取締役会において、連結子会社である中国法人「四平恩悌タングステン高新技術材料有限公司」の中国「企業破産法」に基づく会社更生手続開始の申立てを行うことを決議しましたので、下記のとおりお知らせいたします。

 

 

1.会社更生申立ての理由
 四平恩悌タングステン高新技術材料有限公司(以下、四平恩悌)は、2011 年3月に事業を開始し、タングステン線・棒製品の製造販売を行っておりましたが、原材料(APT)価格の高騰、中国、欧州経済の不振による需要低迷等により、当初の事業計画と大きく乖離し、厳しい経営状況が続いておりました。こうした中、低価格品から高付加価値品への転換、日本市場を含む海外市場への製品の早期投入など、経営改善に全力で取り組んで参りましたが、需要低迷の長期化、販売価格低下による採算の悪化など厳しい事業環境が続き、加えてコスト構造の転換も思うように進まず、損失額が大きくなり債務超過の状況に陥っておりました。
 今後の市場動向、人件費高騰によるコスト増など事業環境の改善が見通せない状況となっており、中国側株主である四平環球タンモリ有限公司との間で改善策を協議してまいりましたが、合意に達することができなかったため会社更生手続開始の申立てを行うことになりました。

 

2.子会社の概要
(1)商号 四平恩悌タングステン高新技術材料有限公司
(2)本店所在地 中国吉林省四平市平東大街854-2 号
(3)代表者の役職・氏名 董事長・王 金生
(4)事業内容 タングステン線・棒製品の製造販売
(5)資本金 22,000 千元(3.3 億円、1 元:15 円で換算)
(6)設立年月 2011 年3 月 (営業許可証取得 2010 年12 月)
(7)大株主及び持株比率 当社(51%)、四平環球タンモリ有限公司(49%)
(8)上場会社と当該会社との関係
資本関係 当社連結子会社(51%)
人的関係 当社の取締役を総経理として派遣し、副董事長1 名、董事2名を選任しております。
取引関係 製品・半製品の輸入、設備の輸出および技術供与、金銭の貸借関係があります。
(9) 当該子会社の最近2 年間の経営成績及び財政状態 (単位:千元)
2011 年12 月期 2012 年12 月期
売上高 38,484 45,033
営業利益 △15,327 △21,118
経常利益 △15,335 △20,737
当期純利益 △15,335 △20,737
総資産 39,829 50,445
純資産 △4,310 △15,044

 

3.負債総額(平成25 年4 月30 日現在)
61,627 千元(9.2 億円)、うち当社グループに対する債務18,456 千元(2.7 億円)

 

4.当社の当該子会社に対する出資及び関係する債権等
(1)出資金 11,220 千元(1.3 億円)
(2)貸付金他債権 17,260 千元(2.5 億円)
(3)当該子会社借入金の保証債務 5,100 千元(0.7 億円)
計 33,580 千元(4.7 億円)
上記、出資金他は、前期(平成25 年度3 月期)決算にて全額、損失処理しております。

 

5.今後の見通し
会社更生申立ては、中国の裁判所等との調整を経た後に行われる予定です。
本件に伴う業績への影響は、前期(平成25 年3 月期)決算において、関係会社出資金評価損、海外事業関連損失を計上しており、今期業績に対する重要な影響は無いものと見込んでおります。なお、会社更生手続の進展により開示すべき事項が発生した場合は、速やかに開示いたします。

 

以上